昨今のアカペラサークルについて

 アカペラをしたい!と思った人はまず何をするか。多くの方は「アカペラサークルに所属する」ということを思い描くと思います。学生の方であればなおさらでしょう。

 

 多くの「アカペラサークル」がございますが、それぞれ様子は大きく異なります。ただその異なるサークルを、時間軸という観点でみると、以下のような段階で分類できそうです。

 ①スタート期

 ②成長期

 ③スター誕生期

 ④内輪で満足期

 ⑤衰退期

 それぞれの段階の内容を整理してみましょう。

①スタート期

・機材はない
・練習場所もない 
・メンバーもいない
・勧誘活動から、ステージ探しまで必死
・この段階で所属しているメンバーが大きなステージに立つことはまれ


②成長期

・イベントに少しずつ参加できるようになる
・他サークルのライブを見に行ったりするが、まだ呼ばれることは少ない
・機材をサークル内で購入し、一つ一つ増える機材に感動を覚える
・大学のイベントには参加できるようになる


③スター誕生期

・全国に通用するバンドが誕生する
・そのバンドを中心にサークルが全国に認知される
・運営がしっかりとしていると、そのバンドだけでなく、サークル全体が活性化する
・運営が甘いと、周りは逆に白けてしまい、スターのみイベントに呼ばれて終わってしまう


④内輪で満足期

・サークル内に、ライブをするために必要な「機材」「出演者」「場所」「観客」「スタッフ」が揃っており外への意識が弱くなる
・サークル外に必死に出ていかなくても満足できる人が増える
・知らず知らずのうちにクオリティが低下しているが、クオリティが低下していることに気づけない
・他サークル主催のライブに呼ばれるものの、集客意識が弱く、またコミュニケーションが少なく打ち上げにも参加しない
・すべてのバンドがクオリティが低いわけではない

⑤衰退期

・外部イベントに呼ばれなくなる
・本気でクオリティを求める人が集まりにくいサークルになる
・人数はいるが、ただの交流サークル、飲みサークルというのが実情

 すべてのサークルがこのような変遷を辿るとは限りません。ただ、10年以上の歴史を持つアカペラサークルの多くが「④内輪で満足期」をむかえているように思えます。

 今一度、サークルの歴史を振り返り、設立者や先輩方、機材、イベントに呼んでくださる方、ライブを見に来てくれる方、こういったつい「当たり前」になってしまっている周りの環境に、感謝することが重要であると感じます。

2015年11月26日