アカペラ市場の発展はあるのか?

アカペラハウスの目的は『アカペラ市場の発展』です。

※アカペラハウスについてはこちらへ


今回は、その『アカペラ市場の発展』について書きました。

基本的な考え方として

アカペラ人口の増加⇒アカペラ市場の発展

と捉えてよいと思います。

まずは、その根拠を考えてみましょう。



経済と人口、そして市場の発展


経済において、多くの動きは、人口の多い層が重視されます。

数ある選択肢から、より多くの人が満足してもらえる策を選択するからです。

では例として今の日本の経済を取り上げてみます。
今の日本はどこの層の人口が多いのでしょうか?

※統計局より
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2014np/index.htm

このグラフをみますと、団塊の世代(65歳前後)と団塊ジュニア世代(40歳前後)が多いことが分かります。
その結果、現在日本の経済の関心は、それらの世代の関心ごとである「福祉・介護」および「子育て」に向いています。
これは、社会保障費の増大や保育所数の増大に裏打ちされています。
ちなみに、1970年代、団塊の世代が20~30代であった頃は、建築市場が盛んでした。家族が増え、住宅が必要になる時期だからです。

※先日の参院選でも多くの党が、「福祉・介護」および「子育て」についてマニフェストを掲げていました。経済の動く先には政治も影響を受けます。
※一方イギリスでは日本よりも若年層が多いため、若年層の失業改善や交通渋滞の緩和といったことがマニフェストに盛り込まれることが多いです。
※余談ですが、若年層の失業や交通渋滞の大きな原因の一つに移民の流入があり、それが問題視され、EU離脱となりました。


経済の関心は人口が多いところに向きます。
そして、経済の関心が向く先は、多くの資金流入がおき、市場が発展しやすいです。

つまり、これからのアカペラ市場が発展するか否かは、アカペラ人口の増加するか否かが大きな要因となります。

これで、冒頭の

アカペラ人口の増加⇒アカペラ市場の発展

この図式に納得いただけたでしょうか。


では続いて、これからのアカペラ人口について考えてみます。


アカペラ人口の今後


現在アカペラ人口の主要な層は大学生です。
その大学生の大多数がサークルに所属して活動しています。
そのサークルの人数調査をされた方がいらっしゃいます。

データによると、推定23,000人がアカペラサークルに所属していらっしゃいます。
サークルに所属していない方も含めると、アカペラを実際に演奏している方は約25,000人くらいではないかと思われます。

※アカペラサークルは確認できただけで200強あります。2015年度調査では、日本の大学は779でしたので、約大学4つに1つはアカペラサークルがあることになります。



現状はその数値ですが、これから数年は伸び続けるでしょう。
それはなぜか。
過去の値がないので、成長率など、正確には推定はできません。
しかし、

新しくサークルができた
新入生が50人以上加入した
※主要都市では、100人の加入も


といった話はよく聞きますが

サークルがつぶれた、なくなった
誰もサークルに入ってこなかった



といった話は聞いたことがありません。
※あくまで、アカペラハウス管理人の狭い知見によります。


また、今や多くのライブイベントが、全国各地で開かれるようになったことも、これからのアカペラ人口増加の根拠の一つです。
ライブなど、人前での活躍の場が広がっていることは、それだけで魅力的なコンテンツであると認められ、更なる人口流入の要因となります。

つまり、これからアカペラ人口が増えるため、アカペラ市場は発展するといえるでしょう。

しかし、ライブやイベントを通じて、ただただアカペラの供給が増えても需要とマッチしていなければ、価格の低下がおきます。
すると、市場規模は大きくなりにくいです。

ただ発展するだけでなく、そのスピードを高めるためには、需要を掴んだ供給が必要です。
または新たな需要を創造する、今までとは違った供給が必要になってくるでしょう。

※ただし、その前提として、「質の高さ」があるということです。アカペラと楽器演奏を比較すると長所・短所あります。その長所が活かされる場面でアカペラを活用したとしても、質がなければなかなか市場では受け入れられないでしょう。

これからの新たな需要創造のヒントとして、アカペラを演奏している方が活躍している事例やアカペラを町興しに活用している事例をいくつかご紹介します。

 



アカペラの活躍および町興しの事例


アカペラの活躍事例をいくつか取り上げてみました。

※再度になりますが、「質の高さ」を提供できなければ、市場ではなかなか認められません。
アカペラだからうまくいっているわけではなく、「質の高さ」を追求した結果、CMに抜擢されて活躍できたり、イベントが成功しています。
念のため補足しておきます。


広告・販促
1.J:COM

※この動画に出演されている、여인혁(Inhyeok Yeo,よういんひょく)さんは京都大学アカペラサークルのOBです。
全てのパートをおひとりで演奏し、多重録音することで独自のサウンドを生み出していらっしゃいます。こちらがそのYouTubeのページです。
https://www.youtube.com/user/InhyeokYeo


2.ソニー損保

※この動画に出演されているのは、Little Glee Monster(リトルグリーモンスター)というグループで、歌声だけで人々の心をひとつにするをコンセプトに活動していらっしゃいます。


3.スターウォーズ

※アメリカで放送されているジミー・ファロン司会の「ザ・トゥナイト・ショー」の歌のコーナーで、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のメインキャストたちと「スター・ウォーズ」サントラのメドレーをアカペラで歌ったものです。


町興し

1.ソラマチアカペラストリート(東京)

公式WEBサイト:http://sas-web.org/
Twitter:@solacappella
※2016年は12月3日、4日に開催予定。



2.金沢アカペラタウン(石川)

公式WEBサイト:http://kanazawa-acptown.main.jp/
※2016年は8月27日、28日に開催予定。



3.Welcomingアベノ・天王寺アカペラフェスティバル(大阪)

公式WEBサイト:http://fantasia-kobe.jp/af2015p/#about
※2015年のもの



4.ZAWA友FESTA(愛知)

公式WEBサイト:http://meihewanshang.wix.com/zawafes2016
※2016年は10月8日に開催予定。



5.上州あかぺら市場(群馬)

公式WEBサイト:http://www.acappella-ichiba.org/
※2016年は7月17日開催であり、開催間近です!



ここに挙げたのはほんの一部です。
小学校や中学校で、音楽の教育の一環として演奏される方もいらっしゃいますし、福祉施設で演奏される方もいらっしゃいます。

今後のアカペラはきっとますます発展するでしょうし、全く思いつかないアカペラの提供の場が生まれるかもしれません。

アカペラハウスもそんな供給の場を創りたいと想います。

また、アカペラハウスでは、
アカペラを活用したいとお考えの方のサポートをさせていただいております。
アカペラ名鑑にご登録いただいているグループさんにもご協力いただきながら、企業様や学校法人様、福祉施設の方々をご支援させていただいております。

もし何かお困りごとや、ご相談ございましたら、こちらよりお問い合わせくださいませ。

2016年07月11日