「身内感」による機会損失

先日のアンケート結果(前編後編)の中で、「身内感」というキーワードがでました。


この「身内感」について、下記の流れで考えてみます。

1.観客の分類
2.「身内感」がなぜ生まれるのか
3.「身内感」による機会損失

 


1.観客の分類


現在のアカペライベントの何が要因で、「身内感」を生み出しているのか。

まず、現在のアカペライベントに観客として参加する方々を、4つに分類してみます。

<アカペラの観客の分類



では、続いて上記4つの分類について説明致します。

①アカペラに対して興味度合いが高く、また出演者と人間関係が出来上がっている

出演者と同じサークル員
アカペラバンドのファンの方々 etc

②アカペラに対して興味度合いが低いものの、出演者と人間関係が出来上がっている

出演者の親族・友人 etc

③アカペラに対して興味度合いが高いものの、出演者との人間関係が出来ていない。

イベントのファン。
(KajaやJAMなど、それ自体の価値があるイベント)
実力のあるバンドを観に来るアカペラプレイヤー etc

④アカペラに対して興味度合いが低く、出演者との人間関係もできていない。

連れ添い etc

 


2.「身内感」がなぜ生まれるのか


では、「身内感」なぜ生まれるのでしょうか?

現在のアカペライベントでは、この4種類の観客が均等ではなく、下記のように偏っています。
これが要因となり、「身内感」が生まれるのではないでしょうか。

<アカペラの観客の実情>

 



3.「身内感」による機会損失


ここで、一つの事実を確認しておきます。

先ほどの①~④の分類のうち、

①は国民全体では、圧倒的少数派であること。

<日本国民の分類>


そのため、②や③や④を無視し、①だけをみて、集客やパフォーマンスを行うことは非常に大きな機会損失になります。

意識してしまいやすい①だけを見るのではなく、
②~④の方々を意識して活動することが、今後のアカペラの発展にきっとつながります。

①に所属する方々は、ライブイベントにたくさん来てくれますし、楽しんで観てくれています。その方々はもちろん大切にすべきです。
しかし、その方々の周りに、
「今日初めてアカペラを聴いた」
「今日初めてこのバンドを観た」
という方もいます。

そんな中で、アカペラの魅力が十分に伝わらない演奏であったりMCが身内にしか分からない話題ばかりだったりすると、

「アカペラって、私には合わないな」
「楽しくなかったな」

こういう印象を与えてしまいます。せっかく勇気を出してアカペラのライブに来てくださった方々も、次来ようと思っていただけなくなります。

これが「身内感」の最大の損失です。

逆に、②~④の方々が「もっとアカペラみてみたい!」と興味を持ってくれる人が増えるようなパフォーマンスができれば、もっとアカペラ全体が盛り上がり、環境も良くなることでしょう。

では、②~④の方々を巻き込むにはどうしたらよいのか。

この具体策については、また別の機会にまとめてみたいと思います。

ちなみに、アカペラハウスでは、「アットホーム」というライブをこれから行ってまいります。
アカペラになじみのない方でも楽しめることを意識して、企画致します。
もしご興味ございましたら、ご確認よろしくお願い致します。

2016年04月13日